西暦2050年に向けて(大帝国建国記録 シーズン2)

大宇宙拡大大帝国建国記録 シーズン2

PC2025モデル構想案(2024年10月時点の思い)

 2024年10月時点で、2025年度採用予定PCの品目を検討した。

検討結果は下記のとおりである。この時点での検討結果のため、実際の調達にあたっては、パーツの変化、価格の変動が発生する。

 

部品 細目 最安価格 購入店舗 楽天に統一 P
CPU Ryzen 7 7800X3D BOX 73,980 PC-IDEA 73,980 75,100 2,115
クーラー 虎徹 MARK3 SCKTT-3000 3,400 ヨドバシ.com 3,740 3,580 99
MB X670E GAMING PLUS WIFI 34,800 Amazon.co.jp 35,152 35,152 989
メモリ CP2K16G56C46U5 [DDR5 PC5-44800 16GB 2枚組] 12,970 TSUKUMO 12,970 13,101 369
SSD 1TB(移設) 移設     0 0
SSD SPATIUM M482 PCIe 4.0 NVMe M.2 2TB 17,980 Amazon.co.jp 18,303 18,980 533
HDD WD80EAAZ [8TB SATA600 5640] 16,980 ヨドバシ.com 19,110 18,152 511
HDD 8TB(移設) 移設     0 0
光学ドライブ なし(搭載しない) 0     0 0
電源 MAG A750GL PCIE5 13,448 Amazon.co.jp 13,979 13,969 393
ケース MX220 RGB CGR-2AC8W-RGB [White] 8,980 TSUKUMO 8,980 9,082 254
GPU RTX 4070 SUPER 移設     0 0
OS Windows 11 DSP 日本語版 (Pro, インストールUSBセット) 9,800 Amazon.co.jp 9,800 9,800 0
    最安価格   取捨選択最安 楽天統一最安 楽天ポイント
    ¥192,338   196,014 196,916 5,263

 

 余談

 PCの完全な老朽取換は、現行モデルのPC2018から、現在までの4年間実施されていない。*1部分的なパーツの取り換えは適時実施したが、ほどんど最低限といった内容で、グラフィックボードも通常1年半で取り換えるところ、これも3年程度運用している。*2

 今回PC2025(案)を調達検討するにあたり、自作PC情報を収集したところ次の知見があった。

 1.PC自作雑誌の衰退

 2.GPUのさらなる高騰

 3.Intelプロセッサの低迷、AMDの天下

 4.PCケースの5インチベイ廃止

それぞれ、詳細に記載したい。

 

1.PC自作雑誌の衰退

 PC自作には、ある程度の知識が必要である。PCを構成する様々な電子部品*3を組み合わせて、組み立てて、ソフトウェアのインストールを行い、PCを安定的かつ高性能に稼働させる技術が必要である。

 PCシステムは安定的かつ高性能に稼働させることが必達であり、不安定であったり、動かないシステムは無意味であるどころか有害である。

 そのような知識を習得するために、世間一般にはPC自作をテーマとした雑誌が刊行されていた。筆者の記憶、読んでいたものでも、DOS/V POWER REPORT*4日経WinPC*5である。これらの2誌は、ハードウェアのベンチマークや新製品紹介、自作の仕方などを紹介してくれた雑誌だったが、それぞれ終焉を迎えている。

 雑誌や新聞自体が低迷になっているようで、それらの代替としてyoutubeなどの動画情報やインスタグラマーによるレビューが代替を果たしているようだ。

 ともあれ、個人的にPCを作る際活用していた2誌が廃止になり、今回の情報収集はすべてインターネットによる媒体によって行った。

 

2.GPUのさらなる高騰

 グラフィックボードは、ビットコイン*6のマイニング作業*7 に、有利と話題になり、本来の用途であったグラフィック機能ではなく、高性能な計算機として利用されることが増えた。*8

 それまで、GPUはコアなPCゲーマーが使っているものといったイメージであったが、幅広く利用が広まり、現在では、AIの計算にもグラフィックボードの高度な計算能力が買われ、さらに需要が増大し高騰が進んでいる。

 また、そもそもGPUの機能が高性能化しており、単純に部品単価、製造単価が高騰しているようだ。さらに、我が国ではドル円に対して、円安がづついており、不利な状況が続いている。

 2010年代までは、ハイエンドGPUであっても10万円程度であったが、現在ハイエンドは30万を超え、ミドルハイエンドが10万円を超える状況である。

 特にGPUは1年半程度で更新しないと進歩が大きいため、費用が掛かる部分である。

 

3.Intelプロセッサの低迷、AMDの天下

 Intelプロセッサは、現代においては低迷下にある。既存ユーザはIntel入っているだろうが、ここ数年の新規PC自作において、AMDを選択するのが当然であるようだ。*9

 Intelプロセッサの低迷、AMDの天下は、過去Pentiam 4爆熱問題*10も発生し、Core2シリーズが発売されるまで、Intelプロセッサは大きく低迷した。この2008年ごろ筆者もAMDプロセッサでの自作PCを十分検討したが、チップセットマザーボードの展開、バリエーションを考慮した結果、Core2シリーズが発売されるまでPCを作ることはなかったと記憶している。

 しかし、現在はAMDのプロセッサのIntelに対する性能優位性はもちろんのこと、それを十分活用できるマザーボードが発売されており、AMDプロセッサで高性能で、安定したPCを構築できる環境となった。

 さらに、Intelプロセッサはハードレベルでバグ*11が内包しており、購入後・運用後ソフト的な修正をしたところで、完全に治るものではないことが判明し、致命傷となった。そのうえ、AMDへのシェア挽回やAI対応を図った次期CPU Core Ultraシリーズ*12も、ベンチマーク*13AMDに劣った結果となり、不発となった。

 このような背景の中、Intelプロセッサで自作PCを2025年に制作するのは、アホといえる。よって、筆者初めてのAMDプロセッサを採用したPCを制作することとなりそうである。

 ただし、Intelプロセッサがあまりに不人気のため、AMDプロセッサが人気過ぎて販売価格が高騰気味なのは、許されない。*14

 

 4.PCケースの5インチベイ廃止

 PC自作雑誌の廃止の流れのように、世の中にはユーチューバーが跋扈している。その賛否はここでは述べないが、この時期より、見栄え(映え)を重視するPC製品が現れた。いわゆる「ゲーミング」といった製品で、七色に輝いたり、ホワイトやクリアなカラフルな製品である。これまでPC製品といえば、クリーム色や黒、ホワイトといった味気ない色*15が中心であったが、ユーチューバーの登場により、PCは映えを重視するようになった。

 PCの部品のうち、大きな面積を占める(目立つ)のは、モニター、キーボード、マウス、そして、PCケースである。PCケースは煌びやかなものになり、黒やステンレスの銀色から、映えるものが増えた。PCケース内のパーツもキラキラと見せることとなり、ケース自体も透明で内臓パーツの美しさ、ケーブルレイアウトの綺麗さを見せるものとなった。*16

 その際、映えを邪魔にする内臓5インチベイといった拡張性が排除された。今日CDやDVD、BDといったディスクメディアは衰退期に入っており、利用する日は少なくなっている。ほとんどのソフトウェアがUSBメモリか、ダウンロードによる提供となっており、メディア自体を使うことがないのだ。

 映えとディスクメディアの衰退により、内臓5インチベイを搭載したPCケースは主流から消えている。*17

 筆者もこの状況を理解し、PC2018では搭載していた光学ドライブの搭載を断念する予定である。ただし、キラキラ光る「ゲーミング」は不要なので、極力設定で光らないよにしている。 

 

 さらなる余談。

 PS5proが11万程度で発売された際、PCでゲームしたほうが安いような論評があったが、PS5proでゲームしたほうが、安いよ。そして、トラブルや負担感なく平等なゲームが可能だ。

 PCのほうが、高いし、メンテンナンスやトラブル対応能力が必要。ただし、自由な世界がある。

 

 以上

*1:筆者の社会環境の変化、PCゲームを遊ぶ時間が限られたこと。予算が他の事象に使用し、配分できなかったため。COVID-19万円に伴う一時的な所得減額が理由だ。

*2: GeForce RTX 2070 Super(2019年採用)

*3:ハードウェア

*4:2024年冬号をもって休刊

DOS/V POWER REPORT | Impress

*5:2013年11月号を持って休刊

*6:仮想通貨としてのもっとも有名

*7:仮想通貨の情報処理を行うこと。マイニング作業を行うと報酬として仮想通貨が得られる。つまり、高性能な計算機で計算作業をすると、お金が稼げる。利益は電気代や計算機の調達費を相殺した部分になる。

*8:当たり前であるが、グラフィック機能も、計算によって実現はしている。

*9:

当然筆者は2018年以降PCを制作していないので、Intel入ってる

*10:2008年ごろだったかな?

*11:不具合、こちらが詳しい

「Intel Core」CPUの第13/14世代で不具合--不可逆的損傷が発生との報告も - ZDNET Japan

*12:2024年10月25日発売

*13:

【Hothotレビュー】すべてが新しい「Core Ultra 200S」をベンチマーク。Ryzenとの勝負の行方は? - PC Watch

*14:市場原理なので、仕方ない。

*15:失礼!

*16:ケーブルレイアウトまでとなると、BTOしたほうが楽だと思う。筆者はケーブルレイアウトはそこまで気にしていない。

*17:さらには、さらなる映えを目指すため、フロントパネルにHDMI接続できるモニター付きのケースまで登場した!から驚きだ。

フロントに15.6型フルHD液晶を搭載したミドルタワーPCケース、ZALMAN「Z10 DS」 - エルミタージュ秋葉原